東北に生きる覚悟  復興の風  阿部貞子人形展

4月16日から4月22日まで、はっち2階ギャラリー2にて「東北に生きる覚悟 復興の風 阿部貞子人形展」が開催されております。

2011年3月11日、東日本大震災は彼女に大きな影響を与えました。東北岩手の内陸北部に住んでいた阿部さん。さしたる被害はなかったものの、被災地のことが一日として頭から離れる事がなかったといいます。
そして人形を作りながらいつも思って信じていた事は「東北人は粘り強いからきっとこの逆境を乗り越えていく」ということだったそうです。

ギャラリー2に展示された人形はぜんぶで50体。なんとこれを一年で作り上げたのだそうです。普段からであれば考えられないペースだったといいます。

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阿部さんはおっしゃってました。「なにかの後押しのようなものを感じたんです」

石の粘土の粉と木の粘土の粉を半分ずつまぜてつくった人形は、質感が独特ですがどこかあたたかく見えました。
いらしていたお客さんが「これにはモデルがあるんですか?」とたずねると、阿部さんは「いいえ、イメージで作ったんです。」とお答えしていました。するとお客さんは「なんだか、まるで会った事がある人みたいだから。」と。

これは私もすごく思いました。たとえば、同じおばあちゃんの人形でも腰の曲がり方もちがうし、すべての人形の表情は違いました。

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阿部さんの作られた人形は、見ているだけでエネルギーを感じるようでした。引き込まれる、そんな感覚になった方も多いかと思います。

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阿部貞子さん、力強いパワーをありがとうございました。更新が遅くなり残り2日となってしまいましたが、たくさんの方に直接その目で見て、人形に込められたパワーを受け取ってほしいと思います。


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