【報告】文化庁長官表彰受彰記念シンポジウムinはっち

こんにちは、はっちスタッフのTです。
つい先日、はっちは開館4周年を迎えたところですが、4周年記念を兼ねて開催された、「文化庁長官表彰受彰記念シンポジウムinはっち」の様子をご紹介します。


八戸では、伝統文化から新しい文化まで、市民の皆様が多種多様な文化活動を展開されています。
この文化芸術を切り口とした市民力をまちの活性化にどのように活かしていくかを、市内外でご活躍されている有識者の方々と、八戸市のアートのまちづくりを支える現場のスタッフが語り合いました。

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平日のお昼からの開催でしたが、たくさんの市民の皆様にご参加いただきました。

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シンポジウムのオープニングを、泉彩菜氏と長唄はつ音会の皆さんによる日本舞踊で飾っていただきました。
八戸市民には馴染み深い、八戸小唄もご披露いただきました。

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同志社大学特別客員教授で、日本における創造都市論の第一人者でもある、佐々木雅幸先生から、「創造都市八戸の発展に向けて」と題しての基調講演をいただきました。
「創造都市」とは、都市の中に創造の場がたくさんあって、地域の社会的課題を創造的に解決できるアイデアがどんどん出てくるようなまちのこと。
佐々木先生からは、世界の先頭を切って創造都市を推進している国内外の事例を紹介していただきながら、「八戸が創造都市として発展していくためには、創造の場が「はっち」だけでなく、もっと周辺に広げていって、いろんな人が集まるようにしていかなければならない。
2020年の東京オリンピックはスポーツと文化の創造的祭典として開催される。
東京だけでなく日本各地に文化的地域を作っていく中で、八戸も大きな力となって欲しい」、とのご提言をいただきました。

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佐々木先生の基調講演に続いて、「文化芸術を活用したまちづくりの可能性」と題してのパネルディスカッションが行われました。
コーディネーターは、東北文化学園大学教授で、はっちのアドバイザリーボード委員を務められ、日頃からはっちの運営にも貴重なご意見をいただいている、志賀野桂一先生です。

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パネリストとして、八戸市文化協会会員で、青森県洋舞連盟前会長の小林智栄氏、まちづくり会社ドラマチック代表社員で、八戸ニューポートアドバイザーの今村ひろゆき氏のお二人に、はっちと市の文化政策を担当している各課の職員が参加し、それぞれの立場から、八戸の文化的特徴や、普段感じていること、今後の可能性などについて語っていただきました。

各パネリストからは、伝統に根ざしながら常に新しいものを生み出そうとする八戸の気風を挙げながら、八戸の創造都市としてのポテンシャルの高さに触れ、それぞれの立場で、文化芸術の力を使って八戸の魅力を高め、対外的に発信していこうとの話がなされ、最後に、コーディネーターの志賀野先生が世阿弥の「珍しきが花なり」、「住するところなきを、まづ花と知るべし」の言葉を引用し、文化芸術のもつ新規性を活かし、新しい人材を集め、新しいプロジェクトを興して常に変化を求め、次の時代を創っていくことの必要性を説かれ、そのための仕組みが八戸市・はっちには既に用意されており、たくさんの市民の方々の力でより一層の発展が図られることを期待するとして、シンポジウムをまとめました。

八戸市の「アート」を通したまちづくりが全国的に注目されつつあります。
これをチャンスと捉え、シンポジウムに参加できなかった皆様も、是非、八戸市・はっちが取り組んでいる「アートのまちづくり」にご参加ください。
一緒にまちを楽しく盛り上げていきましょう!


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