〈はっちAIR〉2024年アーティスト 今井さつきさん活動開始!
はっちにアーティストが滞在し、地域との交流の中で作品制作をおこなう「はっち アーティスト・イン・レジデンス事業(以下AIR)」。さまざまな芸術分野で活躍するアーティストが、八戸のまち・人・生活文化と交わりながら活動をすることで、出会った市民やまちに活力や発見・感動・元気を生み出すことを目的として行っています。
2023年度のレジデンス・アーティストは、50組の応募の中から選ばれた今井さつきさん。5月15日から滞在を開始し、八戸ならではの作品を制作すべく、リサーチを開始しています。
八戸を知るためには、何はともあれ、八戸の「ポータル=入口」、八戸ポータルミュージアム はっち館内の常設展示をボランティアガイドさんと巡るべし!
今井さんが知りたいテーマ:八戸の食と植物 に合わせて、ガイトは館内2階種差海岸の植物写真展示のカメラマンでもあるボランティアガイドのあこうさんにお願いしました。
種差海岸は、650種を超える植物が観測でき、海沿いなのに高山植物も見られるなど、複雑で多彩な植栽で知られています。日々目まぐるしく入れ替わっていく植物の姿を見逃さないよう、多いときには毎週種差海岸に出かけて撮影するというあこうさん。
見逃しがちな小さな植物の見つけ方も教わりました。
さらに、八戸ならではの食については、郷土料理のレシピ動画の前でお話しを伺います。
八戸ではお土産でもおなじみの「いちご煮」は、新鮮なウニとアワビをお吸物風に仕立てたものです。なぜに「いちご」?と誰しも思ってしまいますが、ウニを熱いお湯にくぐらせると黄いちごみたいにみえるから命名されたとのこと。
八戸では「いちご煮」の缶詰で炊き込みごはんをつくるご家庭多数。あこうさんからは「あおい葉っぱ=大葉」を添えるのを忘れずにと、おいしくいただくアドバイスも。
そして、今井さんは早速、種差海岸のリサーチへ。さまざまな植物を観察し、種差インフォメーションセンターでは、職員の方にもいろいろとお話を伺いました。
インフォメーションセンター職員さんからは、逆にインタビューも!
今井さんに活動について、種差インフォメーションさんのスタッフブログで紹介されています。
https://tanesashi.info/blog/2024/05/21/35323
【今井さんの作品「人間ノリ巻き」:寿司職人の今井さんに具材と一緒に巻かれる鑑賞者】photo by Yukiya Meguro
作者と作品を見る鑑賞者、そしてそれらを取り巻く環境が交わることで完成する作品を作ってきた今井さん。八戸ならではのテーマで体験・参加型の作品を制作予定です。
どんな作品が生まれるのか、お楽しみに!