〈八戸市美術館連携〉八戸市美術館ワークショップ「PUTI PUTI LAND」滞在制作の様子
はっちでは美術館などの公共施設と連携し、市内で活動するアーティストの滞在制作の支援も行っています。
今回ははっちに滞在し、八戸市美術館で制作を行ったアーティストの活動報告をお届けします。
-----------------------------------------------
7月27日(木)〜31日(日)、武蔵野美術大学の学生アーティストグループPUTIMAKERの4人が、ワークショップ「PUTI PUTI LAND(プチプチランド)」を開催するため、はっちのレジデンスに滞在しました。
「PUTI PUTI LAND」は、プチプチ(気泡性緩衝材)でつくられた立体遊具で遊んだり、プチプチを使って自由工作ができるワークショップです。
7月27日の午前中に八戸に到着し、午後から早速準備を開始しました。
準備には、八戸市立第一中学校と八戸市立東中学校の生徒がボランティアとして参加。学校連携プロジェクトチーム(※)に所属する先生が生徒に呼びかけ、2日間延べ50名が参加しました。
※学校連携プロジェクトチームは、市内の小中高の教員と美術館学芸員、専門家で構成されています。校種を越えた交流を通して、学校現場で抱える課題や情報を交換したり、全国の教育実践を学んだりするほか、美術館を活用したプログラムの実施・検討を行っています。
【1日目】
まずはPUTIMAKERのみなさんから自己紹介。
その後、グループに分かれて作業を行います。
ワークショップで使うパーツを作るため、プチプチのロールを切り、丸めて、グルーガンで留めます。
球体やリング、棒の形をしたパーツがどんどん作られていきます。
上から吊るすパーツにはテグスを通します。
最後はみんなでプチプチに絵を描き、記念撮影をしました。
【2日目】
7月28日の午前でパーツ作りが終了し、午後は会場設営です。
ワークショップスペースにはプチプチでできたマットを敷いて、ジャイアントルームの天井からプチプチの雲と雪を吊るします。
美術館前の広場にはプチプチでできた「PUTI PUTI LAND」の文字を立てました。
【3日目・4日目】
7月29日・30日のワークショップ当日は、開館直後からたくさんの方にPUTI PUTI LANDを体験していただきました。
子どもたちはプチプチでできた道・プチプチロードの上を歩いたり、プチプチパーツの山に埋もれたり、工作をしたり、思い思いに楽しんでいました。
ジャイアントルームの棚と棚の間もPUTI PUTI LANDの作品に。
プチプチで覆われたトンネルです。
子どもたちはプチプチの柔らかくて弾力がある不思議な感触を楽しみ、プチプチのパーツをさまざまな姿に変化させていました。
剣や帽子、車、リボンなど...子どもたち自身の発想力で、おもしろい作品が多く誕生しました。
普段は捨てられてしまうことが多いプチプチですが、プチプチの使い方の可能性を感じる楽しいワークショップとなりました。