〈はっちAIR〉今井さつきさん活動報告⑥ 公開制作
みなさま、こんにちは!
2024年度レジデンスアーティストの今井さつきです。
2024年の5月から八戸に何度も滞在させていただき、八戸の食や文化、街に住む方々と出会いながら八戸の魅力を沢山体験してきました。
そして今回の滞在は、活動報告展と、それに向けての公開制作のために2025年1月から1か月程はっちに滞在しました!
滞在前半は、1月12日(日)〜22日(水)の間 はっち1階 放送スタジオ前で作品を作るところを皆さんにお見せしながら一緒に作品を作る場づくりとしての公開制作を、後半は はっち3階 和のスタジオで1月25日(土)〜2月11日(火・祝) 9ヶ月行った活動を報告する展示を行いました。
今回は前半の公開制作についての様子を書きたいと思います。
前回八戸を訪れたのは10月末から11月上旬の菊が咲く秋の季節でした。
今回は真冬。
着いたら雪景色なのかな、、と思いきや、雪がない!ということにまず驚きました。
八戸に到着して次の日から、早速はっち1階での公開制作を始めました。
公開制作では、活動報告展で展示する作品の一部をはっちの来場者の方達と一緒に制作し、主に《人間ノリ巻き》の米粒を一緒に作りました。
お米作りは、切る、縫う、綿を入れるなど、参加者の希望の方法で参加いただき、小さなお子さんには綿を一緒に詰めていただきました。
開催時間中は出入り自由だったので、こどもはっちに訪れた親子連れの方や、他のイベントで来館した方などにも参加していただけました。
1月25日(土)からの展示ではこのお米を《人間ノリ巻き》につけて展示します。
制作の合間には、はっちのラジオにも出演させていただきました。
ラジオに参加した後は、これまで以上に制作を見守っていただいてるような気がして温かい気持ちで制作することができました。
また公開制作と同時並行で、《人間ノリ巻き》の八戸限定も制作しました。
「八戸前沖さば」、「南部せんべい(ごま、豆)」、「豆しとぎ」、「そばかっけ」、「さくらんぼ」と9ヶ月の滞在の中で印象に残った八戸やその周辺の食材や料理を選んで制作しました。
そして前回の秋の滞在でリサーチした《人間菊巻き》の制作も行いました!
秋に行ったリサーチで、八戸やその周辺の地域は菊を食用として食べる習慣があること、それがお味噌汁や酢の物、天ぷらなど多岐にわたっていることを知りました。
さらに、この地域独自の『菊巻き』という郷土料理を知り、実際に館鼻岸壁朝市へ探しに行ったり、菊巻きを作る方や菊農家の方にお会いしてその魅力を知りました。
しかしそれを知る八戸の人たちが少なくなっている現実を同時に知り、今回のレジデンスでその魅力を知って欲しいという思いもあり、作ることにしました。
今回の制作では、自作《人間ノリ巻き》と同様に参加者の方に具材として参加していただき《人間菊巻き》として巻かさっていただけるように巨大な大根、にんじん、高菜の塩漬けと、菊のマットも制作しました!
皆さんが巻かさっていただくのを想像しながら、制作しました。