〈はっちAIR〉2023 プロジェクト大山キッズダンスプロジェクト ダンス公演をつくろう!「舞台づくり学校」活動の様子(パート3)
はっちのアーティスト・イン・レジデンス事業(AIR)で、
今年度実施しているダンスカンパニー「プロジェクト大山」による「舞台づくり学校」がついに成果発表公演を迎えました。
その様子をご紹介します!
このプロジェクトでは、こどもたちがダンスや衣装、音楽を専門の先生から教えてもらいながら、ダンス公演を作り上げるプロジェクトです。
舞台ができるまでにどんな人が関わり、どんな工程でできあがっているのかを、
実際に自分たちで制作し・出演することで、実体験として学ぶ、舞台に特化した学校です。
7月末から約1か月半にわたる舞台づくり学校もいよいよシアターでの活動に移りました。
1日目は稽古、2日目はゲネプロ、3日目はいよいよ成果発表公演です。
普段見たことのないシアターの会場にみんな緊張気味。
大きなスピーカーやたくさんのスポットに興味津々です。
大山さんからシアターでのマナーや気を付けるところをしっかり教えてもらい、みんないつもよりキリッとしています。
そしていよいよステージで練習!
いつも練習していたスタジオとはサイズ感も雰囲気も違うので、最初のうちはみんな自分の位置がわからず迷子になっていましたが、練習を繰り返すうちに徐々にシアターに慣れてきました。
ステージへの出捌け口も2か所なので、どのシーンで自分がどちらの入口から出るのかもチェック。
開演終演のあいさつも子どもたちの声で。アナウンスの録音も行いました。
2日目はゲネプロ。本番と全く同じタイムスケジュールで実施。
いつもより緊張した様子でしたが最後まで無事に終えました。
大山さんから部分的な修正やアドバイスをもらい、明日の本番に向けて調整をしていきます。
顔の向きや、細かいフォーメーションなど、お客さんからどのように見えるのかを意識して、よりいい公演にしようとみんな最後まで頑張って練習しました。
3日目。いよいよ本番です!
いつも元気でわちゃわちゃしている子どもたちですが、やはり緊張しているのか、いつもより静かな様子。
これまで1か月半頑張ってきた成果をいよいよ披露です!!!!
満席の客席を前に、100パーセントのパフォーマンスを披露できました!
大きくのびのびと、そして楽しそうに踊る子どもたちがとても印象的でした。
ソロのシーンでは堂々と自分で振り付けしたダンスを披露、そして全員で踊るところは、息ぴったりのダンスでした!
シアター練習の1日目から何倍も成長した様子に大山さんもスタッフも、保護者のみなさんもとても驚きました。
閉校式では大山さんから舞台づくり学校の修了証書と卒業アルバムが贈られました!
みんな1か月半がんばりました!!
みんなの感想も聞けました。
「身体を動かすのは得意ではなかったけど、参加していくうちに踊るのが楽しくなっていった」
「みんなでひとつのものを作り上げた達成感があってよかった」
など、参加した子どもたちにも心に残るプロジェクトとなったようです。
最後は子どもたちも保護者のみなさまもスタッフも混ざって、みんなでダンスでフィナーレ!
みんな最高の笑顔で思いっきりダンス!
表現を楽しむことをこの舞台づくり学校で感じてくれたようでとても嬉しいです。
ダンス未経験で、学校も学年もばらばらの子どもたちが、初めましての時から回を重ねるごとにみんなと仲良くなり、
協力してダンス公演を作り上げる過程が、子どもたちの可能性は無限大だと感じさせてくれる内容となりました。
「表現を楽しみながら舞台づくりについて学ぶ」というコンセプトのプロジェクトでしたが、
私たちが想定していた以上の効果もありました。
プロジェクトの過程でさまざまなコミュニケーションも自然と生まれていました。
高学年の子が1、2年生に声を掛けてあげたり、立ち位置の誘導をしてあげたり、お互いが助け合っていました。
保護者同士のコミュニケーションも生まれました。
保護者のみなさんもお子さんの新しい一面を見れたり、一緒に振りの確認をしたり、親子同士の絆も深まったのではないでしょうか。
1か月半という短い期間ではありましたが、この間に子どもたちの成長を感じることができ、スタッフも何度も胸が熱くなるシーンがありました。
今年の夏の舞台づくり学校をきっかけに、舞台について、ダンスについて、そして表現することについて「楽しい!」と感じてくれたら嬉しいです。
現在、これまでの活動を紹介するアーカイブ展も開催中です!
ぜひはっちにお越しの際はお立ち寄りくださいね♪
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舞台づくり学校 活動アーカイブ展
9/25(月)まで
9:00〜21:00
場所:2階 ギャラリー2