〈はっちAIR〉15周年記念 みんなでつくる演劇「ア・ライブ」

こんにちは!

2025年度のはっちのメイン企画「はっちの15周年」事業も2月で無事に終了しました。
約3週間に渡り、展示やトーク、公演などを開催し、たくさんのお客様にお越しいただきました。
ご来館いただいたみなさま、ありがとうございました!

ちょっと時間が空いてしまいましたが、15周年事業として5月から2月まで活動してきた市民演劇プロジェクト「みんなでつくる演劇」について、改めてご報告します。

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はっちで市民演劇を行うのは「はちのへ演劇祭」ぶりということで、久々の市民演劇プロジェクト!しかも今回の対象は中高生で、はっちとしては中高生に限定しての演劇プロジェクトは初の試みです。

劇作家・演出家の越智良江さんディレクションのもと、八戸オリジナル脚本の演劇を制作しました。そして、会場もシアターではなく、はっちの中庭で公演を行うという初めての試みです!

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5月から越智さんが八戸をリサーチし脚本のイメージを膨らませ、6月には演劇の手法を交えた写真ワークショップや、演劇について語る場「なんでも演劇サロン」も開設し、市民のみなさんと交流しました。そこで出会った高校生がその後、キャストやサポーターとして参加してくれました!

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そして、いよいよ11月から稽古開始!

演劇経験のある子は数人で、ほぼみんな初めての演劇です。中高生11人の「ア・ライブ」チームはいよいよ始動!!

 

オリエンテーションでのアイスブレイクを終え、さっそくチラシに使う写真を撮りにお出かけ。長根運動公園とはっち屋上では制服で、横丁エリアでは普段着ている私服で。チームで相談したり、シチュエーションを考えて撮影を行いました。

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序盤には、稽古合宿も行いました。

みんなでお互いのことを知って打ち解ける時間として設けましたが、さすが同世代ということで、みんなあっという間に仲良しに。みんなで晩御飯や朝ごはんも一緒に食べました。就寝前には、なんと、枕投げならぬ、クッション投げも繰り広げられました。ちょっと内気な子も、やっと自分を出せてきたかな。

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稽古の合間には衣装作りや合唱の練習も。

今回の物語の世界観に合わせ、青、緑、紫などに色合いを統一し、染色やペイントを行いました。世界に一つしかない自分だけの衣装が完成!これを着て中庭で演じるんだね!キャストのみんなも衣装を身につけて、稽古にさらに気合が入ります。

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そして、劇中には物語のポイントとなる「旅立ちの日に」を歌う場面も。

金子眞知子先生をお招きし、合唱練習を行いました。

はっちのスタッフはもう練習の時点で感極まって泣いております...。

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今回の脚本は、キャストの実体験や想いを反映させる手法でストーリーが構成されています。
なので、稽古では演技の練習だけではなく、自分で考える時間や話し合うワークの時間も多く取られていました。
越智さんが、キャストのみんなから汲み上げた体験や想いを紡ぎ、一つのストーリーになっています。


キャスト自身のストーリーを脚本に盛り込んだことで、キャストのみんなも、役を「自分の物語」として捉えることができたのではないでしょうか。

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もちろん、八戸ならではキーワードも登場し、物語のキーポイントになっています。

合掌土偶や、うみねこ、八戸キャニオン、太平洋の海、乙女の祈りなどなど...

知っていましたか?うみねこって渡り鳥じゃないんですって!「留鳥(りゅうちょう)」なんだそう。

八戸出身のスタッフも知りませんでした。

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セリフをなかなか覚えられない子、大きな声が出せない子、人前で演じることに緊張してうまく動けなくなってしまったり、それぞれ自分の課題に向き合い、互いに励まし合いながら、稽古を重なる度にできることが増えていきました。

 

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物語のなかにも「飛び立つ」という言葉が、何度も、何度も出てきます。

越智さんが中高生の今だからこその気持ちを反映し、キャストのみんなから生まれた言葉を大事に紡いだストーリー。

上手く演じることよりも、気持ちを込めて。大事に。丁寧に。

チャレンジして、今までの自分を飛び越えろ!そんな想いも込められています。

公演直前にも「みんな、飛び立て!」と鼓舞しました。

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そして、本番。

普段なにもないはっちの中庭も劇場仕様に!!

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満員の客席の中、キャストみんなが楽しんで演じました!

360°客席という緊張感のある空間でしたが、自分を表現することができたようです。

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はっちの15周年に合わせ、「15歳」をキーワードとした今回の物語。

15歳という中高生特有の感性やエネルギーが舞台にも反映され、大人ではなかなか出せない「青さ」や「熱量」が伝わってきました。

あえて劇場ではなく、空の見える中庭を会場としたことで、高低差を活かした演出や、脚本が持つ世界観がより伝わったのではないでしょうか。

苦しくて辛かったこともあったかもしれない、けれど、きちんと自分たちの力で乗り越えて、そして飛び立っていったキャストのみんな。

公演を終えたキャストのみんなの晴れやかな笑顔がとても輝いていました。

はっちから飛び立ったキャストのみんなが、これからどんな挑戦をして、どのように新しい世界に飛び立っていくのかとても楽しみです!

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今回、高校生から社会人の市民サポーターのみなさんにもお手伝いいただき、広報や衣装、舞台セット、合宿の料理などさまざまな場面でご協力をいただきました!みなさんのおかげで、キャストも安心して稽古に励むことができました。

ご協力をいただいた歌唱、演技の講師のみなさんも、お忙しい中ご指導ありがとうございました。

そして、1人1人とじっくり向き合ってキャストのみんなに羽をさずけてくれた越智さん、本当にありがとうございました!


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