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踊りに行くぜII 八戸公演
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「踊りに行くぜ!!」II(セカンド) 八戸公演

2011年からダンス作品をつくるプロジェクト「踊りに行くぜ!!」Ⅱ(セカンド)として生まれ変わったNPO法人JCDN主催の全国ダンスプロジェクト。一昨年大きな反響を得た鮫・魚市場での公演に引き続き、2回目の八戸公演です。
地元八戸での一般公募による市民ダンサー(はっちコミュニティダンサーズ)と制作した山田珠実作品(演出補佐:磯島未来)と、全国公募から選出された前納依里子作品、村山華子作品の計3つの新作を上演します。いずれも、はっち5Fレジデンスルームなど、各地でのダンス・イン・レジデンスを経て創り上げられた作品です。八戸でワークショップを重ね、2月11日の「はっちオープニングコミュニティダンス」にて初お披露目。2月19日〜20日の公演に出演する10〜70歳代の"はっちコミュニティダンサーズ"の奮闘にも注目ください。

開催概要

2011年2月19日[土]─20日[日]

19日=開場 18:30 開演19:00/20日=開場 15:30 開演16:00
◎八戸ポータルミュージアム はっち2F「シアター2」および全館 
◎料金:大人 1,000円/高校生以下 500円 ※1月18日より予約受付(定員になり次第締め切り)

【チケット】
コミュニティラジオ局 BeFM TEL:0178-72-3711 Eメール:dance@befm765.jpn.org(受付時間:月-金 9:00-18:00)
JCDNダンスリザーブ ダンスオンライン予約サービス http://jcdn-web.org/
  • 全体企画・制作・主催:NPO法人Japan Contemporary Dance Network(JCDN)
  • 八戸公演主催:「踊りに行くぜ!!」Ⅱ 八戸公演実行委員会 八戸市[八戸ポータルミュージアム はっち]
  • 平成22年度文化庁芸術団体人材育成支援事業
【「踊りに行くぜ!!」Ⅱ 八戸公演実行委員会】
社団法人八戸観光コンベンション協会/株式会社BeFM/株式会社八戸テレビ放送/商店街振興組合三日町三栄会/八戸商工会議所/株式会社まちづくり八戸/八戸市十三日町商店街振興組合/青森県立八戸東高等学校/八戸警察署/八戸消防署/株式会社アイズ/有限会社サウンド・クリエイト/八戸市

A. ダンスプロダクション・サポートプログラム

「CANARY-"S"の様相」

  • 作・演出・構成・振付:前納 依里子
  • 振付・出演:羽生 圭江、石田 未来、飯塚 友浩、前納 依里子
  • 演出補佐:松尾 望

この作品は、最先端の情報都市『東京』の様相、その中で生きる私たち人間の様相を、『カナリア』を象徴に描きます。毒ガス検知で犠牲となるカナリアは、その沈黙によって人々に警鐘を鳴らすのです。…この情報監視網『東京』で、私たちはどのように他者や現実と共に生きているか…。
鍵となるのは、"S"で始まる言葉たちでした。
Simulation—シミュレーション都市
Surveillance−監視網
Sacred−神的仮想界
Selfish−自己愛的シェルター
欲望や衝動までが、見えざる力によって創出される虚構界で、私たちはこんな風に生きています。私たちの中のカナリアに、沈黙のときが訪れないことを願いながら。

前納 依里子 [作・演出・構成・振付・出演]

83年生まれ。加賀谷香に師事し、ダンサーとして作品に出演する傍ら、08年より自身の活動を本格化。セッションハウス等で作品発表や即興パフォーマンスも精力的に行っている。作品では、人間の本質や社会構造などを主に扱う。08年秋田全国モダンダンスコンクールにて、あきたこまち賞受賞。現在、お茶の水女子大学大学院修士課程在学中。

「カレイなる家族の食卓」

  • 作・構成・演出:村山 華子
  • 振付・出演:小笠原大輔、笠井晴子、中島晶子、村山華子
  • 美術・映像・小道具・衣裳デザイン:村山華子

いつも喪服をきている4人家族。彼らは、"いただきます"の前に、食材を弔う不思議な儀式を行います。食卓でつながる家族。しかし、いつしか一家はバラバラ、食卓は崩壊します。それぞれをひとりにさせたのは、何でしょう。4人は、"家族"を取り戻すのでしょうか。
マイホームの中で、「個食・孤食」と言われる一人の食事があり、家族を演じることに疲れる人々がいる。携帯電話の着信音に中断される家族の食事風景。そんな時代に、家族間の「個」と「個」どうしが何でつながるか、このお話の主人公達もさまよいます。
カレイなる家族の暮らす世界を、ダンス、映像、影絵、衣裳、小道具を、にぎやかにちりばめて表現しました。絵本のようにシュールな世界へようこそ。

村山 華子 [作・構成・演出・振付・美術・映像・小道具・衣裳デザイン・出演]

東京芸術大学美術学部在学中より、美術作家として、展覧会出品、ワークショップを開催。05年コクヨ(株)より、自身の企画デザインのノート発売をきっかけに、プロダクトを中心としたアートディレクションの道に進むが体を壊し、治療、体力づくりの一環ではじめたコンテンポラリーダンスを通じ、ダンサーと出会い、舞台の美術、映像等を担当するようになる。「日本昔ばなしのダンス」はなさかじいさん・かきのきじろべえ(近藤良平)等の作品に参加。築60年の日本家屋をアトリエにし、子供の造形ワークショップも開催。作・構成・演出含めたダンス作品制作は今回が初。

B. リージョナルダンス・クリエイションプログラム

「ウミネコステーション」

  • 構成・演出:山田 珠実 演出補佐:磯島 未来
  • 出演:はっちコミュニティダンサーズ

八戸でまず印象的なのはウミネコだ。
2月になるとやって来て、産卵し8月になると去るという。
彼らの個体を超えた旅の記憶はどこに書き込まれるのだろう。
集団、遺伝子、小さな脳のどこか、あるいは時空を超えたどこか。
もし、私が宇宙の果ての住人で、この星の生き物の脳内にカメラを仕込むことが出来るならば、ウミネコはいいなと思う。
淡々と海を行き来するようでいて、実はその脳内から、思い及ばぬほど精度の細かい映像や音が、
もう既に、どこか遠くに向けて、送信されているのかもしれない。

山田 珠実 [構成・演出]

早稲田大学で心理学を学んだ後渡欧し、各地でダンサーとして研鑽を積む。帰国後は主に振付家として活動。長久手文化の家、鳥の劇場、明治安田生命エイブルアートオンステージ等の委託、助成により振付作品を発表するほか、小学校、高齢者施設等においてもワークショップを行う。ワークショップのシリーズにDance&People主催による「みる、きく、かかわる」等。愛知淑徳大学非常勤講師。

磯島 未来 [演出補佐]

八戸市鮫町出身。モダンダンスを中村美枝子に師事。上京を機に「黒沢美香&ダンサーズ」に参加。2004年ダンスユニット「ピンク」を結成、国内外11都市にて作品を発表。2006年日本女子体育大学卒業後にソロ活動を開始。2008年文化庁・新進芸術家海外留学制度の研修員としてドイツ・ベルリンに滞在。自身の作品を発表するほか、Sebastian Eilers, Jörg Brüttなどの作品に出演。2010年秋に帰国。

[はっちコミュニティダンサーズ]

八戸での公募により集まった10〜70歳代までの幅広い年代で構成された約60名の市民ダンサー。
12月から山田珠実さんと磯島未来さんによるワークショップに参加し、本番に挑む。

「踊りに行くぜ!!」Ⅱ(セカンド)

2000年から2009年まで、10年間継続して開催したコンテンポラリーダンスの全国巡回プロジェクト「踊りに行くぜ!!」が、今年度から新たな目的<ダンス作品制作環境整備>に向けて「踊りに行くぜ!!」Ⅱ(セカンド)としてスタートしました。Ⅱでは、ダンス作品を発表する機会だけではなく、作品を創ることをサポートする新しいシステムを全国のパートナーと協働して取り組み、その面白さと意義を全国的に
広げ、日本のダンス作品を豊かにしていく環境をつくっていきます。「A/ダンス作品のアイデアの公募より選出された3つの新作の作品制作を行う【ダンスプロダクション・サポートプログラム】」、「B/八戸を含む4つの開催地でダンスアーティストが地元出演者と作品制作を行う【リージョナルダンス・クリエイションプログラム】」の2つのプログラムを、2010年9月〜各地でのダンス・イン・レジデンスを通して行い、
ここから創り出されたA・B7つの新作を、2011年1月〜3月の間に八戸・松山・鳥取・福岡・伊丹・東京の6ヵ所にて巡回公演を行います。

はっちオープニングエキシビションver.
オープニングコミュニティダンス

2月11日[金]17:30 ─ 19:30

2011年2月11日17:00、八戸市中心街三日町にグランドオープンする「八戸ポータルミュージアム はっち」の記念すべきオープニングエキシビションでは、上記「ウミネコステーション」の別バージョンとして『オープニングコミュニティダンス』を八戸中心街ストリートで上演。日没後のストリートで繰り広げられる壮大なパフォーマンスにご期待ください。

  • 会場=八戸中心街ストリート(歩行者天国)
  • 出演=はっちコミュニティダンサーズ
  • ※天候等によりプログラムが変更になる場合があります。