藤田健次のカレンダー常設展示
はっちでは今年9月、3階ギャラリー3にて「版画家 藤田健次の世界 第一章・望郷」、そして「第二章・懐郷」が開催されました。連日多くの人たちで賑わい、素朴で繊細であたたかな版画は、見る人の心を癒やしました。
このたび藤田健次さんのご厚意により、「はっち」館内での常設展示として、「藤田健次のカレンダー」を寄贈して頂く運びとなりました。
藤田健次さんは、青森県北津軽郡鶴田町生まれ、現在は八戸市に住んでいらっしゃいます。木版画や油絵、短編小説など数々の作品で、栄誉ある賞を受賞しています。
著書「看護婦のオヤジがんばる」シリーズを原作に映画も上映され、八戸市民をはじめ大勢の人たちに親しまれ、八戸市に多大なる功績を残しています。
現在は版画家に専念し活躍されている藤田さん。<br />優しいぬくもりに満ちた藤田さんの作品の魅力を、より身近で感じて頂き、皆様の交流、憩いの場としてご覧いただければと思います。

Profile

藤田健次(Fujita Kenji)/ 版画家
1939年 青森県北津軽郡鶴田町に生まれる
公共職業安定所へ勤務しながら、1974年毎日新聞に投書し看護婦の労働条件の向上を目指して 「看護婦のオヤジの会」を提唱。
著書「看護婦のオヤジがんばる」シリーズは、同名映画化され、昭和55年3月に初の上映を果たし、 同年4月に文化庁最優秀映画賞を受賞。
版画の功績としては、「青森県芸術文化奨励賞」「住友版画画廊第2回版画ハガキコンクール優秀賞」 「八戸市文化奨励賞」「第1回子ども世界童画賞」「鶴田町功労褒賞」など、数多く受賞。
1999年3月に、公共職業安定所所長を最後に公務員生活に終止符をうち、現在は版画家に専念し活躍中。
主な著書に、「絵本モッコ」「津軽のわらべうた」「八の太郎」「津軽の子どもたち」「南部のわらべうた」 「看護婦のオヤジがんばる」がある。

版画は木のぬくもりが感じられ、同じ絵柄が次から次へと魔法のように出てくる。それが最高にうれしい! 藤田健次